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ぎんいろよぞら

TWをやったり、サイコロ回したり、お絵かきのっけたりする、そんなまったりブログ。 本人に、廃人の自覚無し。というか、違うと思うんだ。

カテゴリー「TW:ゲームブック」の記事一覧

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→ ナルビクにいるという情報屋を探す

キミは志を新たにし、ナルビクへと辿り着いたものの、その光景に声を失った。
予想と反し、そこが廃墟の街と化していたからだ。

海からは腐敗臭が漂い、建物は瓦礫となりはて、ヒトだったものの死骸がネズミに齧られていた。

道を塞ぐ瓦礫の山を登っては、視界を奪う埃と砂に眉をひそめる。
本当に生きている人物がいるのか、不安に駆られたまま、あなたはナルビクを探しまわった。

チクッ。
一瞬、足に鋭い痛みが走った。
毒を持つサソリだった。

数分後。
キミの体は言うことを聞かなくなった。

キミはそのまま絶望の死に至る。
何もできない己の無力さを噛みしめたまま―――。


~ DEAD END ~


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→ やる

■ 物語の導入

―――それは暗い嵐の夜だった。
それは日課である時空の狭間を攻略していた時のことだ。
探知機で見つけ飛んだ先は、今までとは異なる空間だった。
辺りにはキミたちしかいない―――だというのに、
異常な静けさ、どこか淀んだ空気がキミたちを緊張させた。
壁に備え付けの古びたオイルランプが、淡く照らし出したのは、
暗いネズミ色をした床の大きな部屋で、置かれた調度品の質や、
その広さからどこかの大邸宅の一室だと思わせた。
ランプに燃やされているオイル油の匂いに、すえた臭い、
どこかで嗅いだことのある錆びた鉄の匂いが混じり、鼻を刺激する。
壁に飾られている今にも悲鳴が聞こえてきそうな絵に使われている
赤黒い絵の具が、本当の人間の血だと気づいた時―――、
いつしか、キミたちの背筋を冷たいものが走っていた。
コツッ、コツッ、コツッ。
堅い靴音が響く。
―――ギギィーッッ。
大きな金属製の扉が重苦しい音と共に開いた。
現れたのは、執事が1人、
身に纏う物からこの館の主人と思われる女が1人。
女主人はキミたちのことをつまらなさそうに見下して言った。
「諸君。今からキミたちには殺し合いをしてもらう―――」
キミたちは、その言葉に抗った。
女主人は激しく怒り、数多くのモンスターを召喚、範囲魔法を乱発してきた。
モンスターは汚い唾液をまき散らし、巨大な斧を振るい、キミたちの命を狙う。その裏で、スッと死角に移動した執事が鋭い拳を叩き込んでくる。
キミは、生き延びた。
辛うじてだが、生き延びた。
あまりの死闘ゆえ多くの死者が出たが、
無事、キミ“だけ”は生き延びた。
けれど。問題はここからだった。
女主人がこの世界のボスだと考えていたわけだが
(キミたちは時空の狭間クエ中だったわけで)、
されど困ったことに、元の世界へと戻ることは適わなかった。

屋敷には何も手がかりはなかった。
それと同時に、窓も出入り口も存在しない異常な屋敷の構造に、
改めておぞましさを感じずにはいられなかった。
脱出方法は、隠し通路を見つけたことで何とかなった。
階段の死角に、匂いがきつく足場の悪い地下道が存在したからだ。
そこを屋敷のカーテンで作った即席のたいまつで進んだ。
出口から見えた光に僅かながらの希望を見い出した際、

キミはこの狂った世界からの脱出を決めた。

                                          

そして、キミがこの世界に飛ばされ、数日が経ったある夜のことだ。
探索していた鬱蒼と生い茂る深い森に近い岩肌、風よけに適した場所を見つけたキミが、遠くに聞こえる不吉鳥の鳴き声を背にしつつ、野営を行うべく煌々と燃える焚火に新たなる薪をくべようとしていた最中のことである。
キミの目の前にある男が現れる。
ロングソードグッドナイトである。
―――僅かな希望。

ロングソードグッドナイトとキミは、焚火を囲うように岩に腰かけた。
互いの自己紹介が終わるや否や、
久方ぶりとなる人との出会いにキミは我を忘れ、
今までに起きたことを立て続けざま、彼に話した。
彼はしばらく逡巡してから、言った。
「なるほど。事情はわかりました」
彼はさらに少しの時間考え込む。
辺りを静寂が包み込んだ。

バチッ、
―――と焚火にくべた薪が音を立てた。
「そういうことでしたら、この石版を調べてみたら良いかもしれません」
そう言って彼は、彼が持つ背負い鞄の中から、
キミに一枚の石版と、一枚の古びた羊皮紙を手渡した。
「この石版は昔、ランケンという宮廷科学者が作った“次元を超えて現れるアイテム”の在り処を示すという代物と言われています」

キミは石版と羊皮紙を手にする。
その石版は、縦横17 c mほどの正方形で、厚さが2 c m あった。
持つと、何故か得も言われぬ重さを感じた。
 
バチッ、
―――と再び薪が音を立てる。
「私には、その解読は叶いませんでしたが、
あなたでしたら、解読することができるやもしれません」
「この世界の歪みは私を離さず、私といる限りあなたも離さないでしょう」
「あなたが元の世界に戻るためには、これよりも先、あなたが、
あなた自身の力で何とかするしかありません」
「そして、そのアイテムで元の世界に戻れることを私は祈ります」

この後、ロングソードグッドナイトとキミは、視線を交わすこともなく何かを語らうこともなく、互いに持っていたたった一杯の酒を、焚火を囲って飲んだ。
「あなたの明日に良き夜を」
―――と、祈りの言葉だけを告げて。

そして、次の日。
キミはロングソードグッドナイトと別れ、
ひとり、
この世界からの脱出を改めて覚悟し、新たな旅を始める―――。

  
■ ロングソードから託された『謎の石版』





■ 『羊皮紙(解読書)』
 


選択せよ:さて、あなたが起こすべき行動は?

→ ナルビクにいるという情報屋を探す

→ カーディフに向かう

→ 大量のたいまつで石版を温める

→ インクリを石版に叩き込む





 

→ 岩の模様が気になる。詳しく調べてみよう

肝心の岩の大きさは、寝そべった虎ぐらいだろうか。
よく見ると、一見自然にできたただの岩のように見えて、どこかしら人工的な部分が垣間見えた。

キミは模様が彫られた岩を丁寧にかつ慎重に、他の手がかりがないかを調べ始めた。
 
ゴリッ、ゴリッ、と試しに岩を動かしてみる。
すると、岩の下に隙間が見えた。
 
続けて10cmほど横にずらす。
隙間が広がった。
どうやら、地下にはそこそこ大きな空間が存在するようだった。
思うに、この岩で入口を塞いでいたのかもしれない。

ならば、とさらに押し込み、人が通れるサイズまで隙間を広げた。
そこまでしてようやく、地下の様子が明らかになる。
入口から床までの高さは大分深いようで、おそらく6~7mといったところだろう。床の表面に堅そうな岩肌があるのが分かった。

キミは岩にロープを括り付け、地下の空間へと慎重に降りる。

その時だ。

急に辺りが暗くなった。
“何か”で太陽が遮られたからだ。
頭上を見ると、サンドゴーレムが数体、入口からキミを覗きこんでいた。

紐に気づいたサンドゴーレムは、それを不思議そうに見る。
そして、ゆっさゆっさと紐を弄り始めた。
サンドゴーレムは慌てるキミを見て、ニタリと笑みを浮かべ。

そして、
―――紐が切れた。

キミは真っ逆さまに落ちた。
そして、グシャリという音と共に、鈍い痛みが全身を駆け抜けた。骨が折れた感触や音が、骨、神経を伝って響いた。
どこの骨が折れたのかまではわからなかったが、キミの霞み出した目の先には、“赤い液体”のようなものが流れていたのはわかった。
そして、考えることもできなくなっていったキミは、いつしか死んでいた。


~ DEAD END ~


→ なんとかやり過ごす

サンドゴーレムをやり過ごすため、キミは砂漠の砂に体を埋もれさせるようにその身を伏せた。
・・・・・・。
サンドゴーレムたちはどうやら、キミのことを見失ったようだ。
無規則に周辺をぐるぐると回っている。
キミは息をひそめたまま、しばらくじっとすることにした。
サンドゴーレムが完全に立ち去るまで観察を続けるためだ。

数分かけて、サンドゴーレムが立ち去ったのを確認する。

―――安堵。

その時だった。

急に暗い影が君を覆う。
「雲か?」と、キミが頭上を見上げると、巨大なカシムシがキミのいる地点に向かってジャンプしてきたところだった。
「なッ!?!?」

プチッ―――。キミは踏まれた。
 
キミの血が砂漠の大地へと還っていく。
カシムシは陽気なダンスを繰り返し踊り続けた。

 
~ DEAD END ~

→ たたかう

“残り MP0―――”。

キミは、その状態であっても戦うことを諦めなかった。多くの技術(スキル)は使えなかったし、ただ殴ることすらも魔力を要するものは使えなかった。
 
ただ、歯を食いしばり、武器を持つ拳を強く握った。
サンドゴーレムたちの数は、―――3。
じわりじわりと距離が詰まる。
彼我の距離は、目測にして5mまで近づいた。

サンドゴーレムたちはキミの隙を窺うため、その距離を保ったまま、周囲を囲むようゆっくりと動く。
キミは、体力を少しでも浪費しないよう、相手を見据え、ただただ慎重に一瞬の戦いに備える構えを取った。

ピリピリとした緊張が場を支配する。

―――ゴッ!
突如として、サンドゴーレムの一体が君に殴りかかる。
キミはなんとかそれをかわし、体の位置を入れ替えた!
同時に、キミの背後を狙っていた他のゴーレムたちからの攻撃が不発と終わる。あぶない!

キミは、バランスを崩したサンドゴーレムの背後から強打を放つ!
手ごたえあり!
前に踏み出す力を最大限利用したその一撃は、サンドゴーレムに致命傷を負わせた。
サンドゴーレムの体が砂漠に沈む―――1匹を撃破ッ!

「―――!!?」「―――――――!!!!!!!!!」
仲間が倒されたことに気づき、怒ったサンドゴーレムが右から左から、まさかのコンビネーションでキミを闇雲に狙い始めた。

ゴーレムの攻撃が掠る。顔の皮膚が切れた。キミのHPが減る。
また、掠る。今度は足。やばいッ。また、キミのHPが減った!
さらに、掠る!
防ぐ! 掠る―――!

―――ここだッ!

キミは、ぎりぎりのタイミングを見計らい、がむしゃらに襲ってきていたサンドゴーレムの急所を突いた! その一撃でサンドゴーレムの体は曲がり、徐々に頭からただの砂へと変わっていく。零れ落ちた砂が山となる。

さぁ、残りのサンドゴーレムは後1匹―――。

ここで、
―――キミは油断する。

気の緩み、だけではない。限りなく無くなった体力気力が底をつき、その結果を招いてしまったのだ。砂漠の砂に足を取られてしまったのだ。
躓いて転び、姿勢を崩したキミに、容赦なくサンドゴーレムは襲い掛かる。
その巨大な図体でマウントポジションを取り、キミを拘束した。
その圧倒的な体重差は、もはやキミに選択肢を与えることは―――ない!!!!!

そして、
サンドゴーレムはその両手を組んで、キミの胴体へと激しく叩きつけた!
 
ドッッゴオオオオオオンーーーッ!!!
 
キミは死んだ。































「―――。―――?」

「―――お―――、―――大―――か?」

遠くで声がする。


「―――おい、―――大丈夫か?」

なぜかキミは生き延びていた。
目が覚めると、カーディフ地方特有の民族装飾が施された室内のベッドに横たわっていた。
戦闘で傷ついたキミを、この世界の生き残りだという貿易商の男が介抱していたのだった。

彼の話から類推するに、胸にしまっていた石版が砕け散ったことで、それが緩衝材となり、キミは辛うじて生き延びることができたようだった。

しかし、あの戦闘から数日が過ぎていることも同時に知る。
だが、キミはもう、普段の日常生活に戻ることすら叶わない。
四肢は折れ、戦闘直後からの長い脱水症状が続いたせいで今は命が繋ぎ止められているのが驚くほどの状態だったからだ。
キミは、―――。


それでも世界は変わる。
時は1日1日と刻み続け、否応なく世界の歯車は回り続ける。 
 
  
→ やり直す




→ いや、まずは温泉で汗を流そう。そして、飯だ

そもそも“水が枯渇している砂漠のど真ん中”に、温泉などあろうはずもない。

―――温泉を探し回ったキミが、この事実に気づいたのは数時間経ってからのことだった。

キミの思考回路は確かに疲れているようだ。
まずは、長旅の疲れを休める必要があるだろう。

サボテンをナイフで一皮剥いては一口齧り、形だけの食事と水分を補給した。
徒労でくたびれたキミが体を地面に横たえた時、残されたHPは既に2桁しかなかったことに気づく。
MPに至ってはやはりというか、既にごっそりと減っており、とっくの昔に“0(空)”になっていたようだった。

このままでは、敵に襲われただけで死んでしまうかもしれない。

―――予感は的中する。

サンドゴーレムの群れが近くを通り過ぎた際、キミの存在に気づいてしまったようだ。
普段ならなんてことはないモンスターだったが、今のキミでは返り討ちに合う可能性がある。


選択せよ:キミは、どうする?
 
→ たたかう
 
→ なんとかやり過ごす 




→ インクリを石版に叩き込む

石版は割れた。

そりゃそうだ。


~ BAD END ~
  

プロフィール

HN:
調律師
性別:
非公開
自己紹介:
イソレット始めました。




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