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ぎんいろよぞら

TWをやったり、サイコロ回したり、お絵かきのっけたりする、そんなまったりブログ。 本人に、廃人の自覚無し。というか、違うと思うんだ。

カテゴリー「扉」の記事一覧
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→ 正しき扉

キミはついに正しき扉を見つけた。
キミの考える通り、開くべき扉は“左の扉”でも、ましてや“右の扉”でもなかった。

―――キミの回想は数分前に遡る。
石版に描かれた数字を数字順に並べると、「エルティボ」を指し示していた。
そのことに気づくと後は簡単だった。台座の奥、水が滾々と沸き出でるその場所に、描かれたひっかき傷なようなものがレンム王国の地図であることに思い当たったからだ。
キミは、フォーレンスター島を囲むようにして存在しているレンム王国の南部、首都のエルティボがある付近に手を這わせる。

―――あった。

流れる水の存在で見つからないようになっていた取っ掛かり(と言っても極薄い、言われなければ気づきもしないだろうソレ)をキミは爪で引っかいた。

すると、台座から湧き出る水、その噴出口の先が形を変える。
それは最終的に、高さ2cm、幅17cmほどのスリットとなった。
この大きさの謎に気づいたキミは、そこにロングソードグッドナイトから受け取った石版を嵌め込む。
予想通り、ピタリと嵌る石版。
それを、カギ穴の要領でカチャリと回した。
手応えがあった―――ガチャ、と台座の奥から大きな音が響く―――と同時に、もう必要はないのだろう、石版が台座より飛び出してくる。
慌ててキミが石版を回収すると、今度はどこかでガタガタと機械が動く重低音に加え、振動が発生する。
かなり凝った仕掛けだ。

徐々にせり上がる台座。
それに合わせ、部屋中の空間を侵食していた水は次第にどこかへと流れては消えていった。
最終的にキミの目の前に現れたのは、入口―――部屋に残った水がまるでそれを隠すカーテンであるかのように滴り流れる―――灰色の石畳で出来た隠し通路だった。
キミは、水のカーテンを潜り抜け、さらなる奥へと歩みを進めた。

―――そして、今。

辿り着いた隠し通路の先には、床に魔法陣が描かれた部屋が、ただポツンとだけ存在した。
どうやらここで行き止まりになっているようだ。
魔法陣を詳しく見てみると、テレポートを行う術式が刻みこまれている。

向かう先は予想通り―――エルティボに設定されていた。

物語の謎はまだ、終わらないようだ。
キミはさらなる覚悟を持って、魔法陣へと飛び込んだ。


選択せよ:次なる目的地を
 
→ エルティボヘ





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