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ぎんいろよぞら

TWをやったり、サイコロ回したり、お絵かきのっけたりする、そんなまったりブログ。 本人に、廃人の自覚無し。というか、違うと思うんだ。

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→ やらない

時に、あなたがこの謎を選ばなかったのと同じように、
時に、この謎はあなたを選ばなかったのかもしれません。

今はまだ、この物語は始まるべきではない、つまりはそういうことなのでしょう。
それでは、今暫し時の安寧を。銀の夜空が耀くその日まで。


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→ いや、まずは温泉で汗を流そう。そして、飯だ(NG)

そもそも“水が枯渇している砂漠のど真ん中”に、温泉などあろうはずがない。

―――温泉を探し回ったキミが、この事実に気づいたのは数時間経ってからのことだった。

キミの思考回路は確かに疲れているようだ。
まずは、休む必要があるだろう。

サボテンをナイフで一皮剥いては一口齧り、形だけの食事と水分を補給した。
徒労でくたびれたキミが体を地面に横たえた時、HPは既に2桁しか残っていなかった。

   *   *   *

さて、HPが500ぐらいではあるが、わずかばかりに回復した頃だ。
モヒカン頭の男たち3人組がキミに気づき、近づいてきた。

男たちは頭の悪そうな声で言う。

「アニキ! あいつ種籾持ってそうですぜ!」
なにぃ―っっ!? 種籾だとぉっ1?
「アニキ、あまりに驚きすぎてビックリマークが1になってますぜ!」
「おおぅっ!>すまんすまん」
「ぐへへ。てめぇ、いのちがほしかったら、たねもみをよこすんだな!」


キミはどうする?

→ たたかう

→ 謎のパワーで種籾を作って渡す



→ もっと詳しく周りを見る

キミは、左の扉も右の扉も開けてはならない―――と考えていた。
だから、天井に最後のヒントがあると踏んだ。
ゆえに、この部屋に水が満ちていくのを待ったのだ。

―――しかし、そんなものは、無かった。

天井にあったのは、形ばかりの通風孔だけだった。
人が入れる隙間なんてまったくない大きさ。
結果、水没しかけているこの部屋においては、“ただ酸素をこの部屋に残さないようするため”だけの存在と化していた。

残された時間はもうない―――。
キミは、思いっきり息を吸い込んで、水の中へと潜る。

まだ手がかりがあるはずだ、と僅かばかりの希望を胸に、水で歪む視界の中、部屋の中を調べ回った。

―――しかし、そんなものは、“無かった”。

いつしか、水圧で歪んだのか、左の扉も、右の扉も開かなくなっていた。
この時、既に部屋は完全に水没していた。

その事実に驚いたキミは、誤って体内に残された酸素をゴボッと吐き出してしまう。
そして、それはさらなる焦りを生み、キミは酸素を失っていった。

キミは、溺死した。
縋った希望に殺されたのだ。


~ DEAD END ~



→ 右の扉

右の扉を開けた。
一瞬、何もない部屋の様に見えた。

違った。
そこは床が“無い”―――!

―――!?

瞬間、キミは方向感覚を失った!
キミの身体は空へと投げ出された!
一瞬の猶予すら反応する時間を与えず、大量の水は、キミをその床の部分―――深い縦穴―――へと押し込んだ。
その深さは地獄へと続いていそうなほど深い。底は見えない。

キミは、落ちる。
キミは、落ちる。
キミは、落ちる。
キミは、どこまでも落ちていく。

いつしかキミは、考えるのをやめた。


~ DROP END ~



→ 左の扉

キミは左の扉を開けた。
奥には鍾乳洞のような、自然にできたと思われる道が広がっていた。
こちらには水の浸食はなさそうだ。
確認したキミは急いで中へと駆け込み、バタンと扉を閉めた。

これで、しばらくは安心できるだろう。

全身がびしょ濡れでかなりの不快感を感じるものの、キミは道を、奥へ奥へと慎重に進んだ。
次第に漂ってくる、嗅いだことのない臭いに―――何故か不安を覚えつつ。

他に道が無かったこともあり、さらに奥へと進むと、赤く光る小さな点がいくつも存在する部屋へと辿り着く。
それらの赤い光は、時折明滅を繰り返していた。

―――なんだろう?

キミがさらに踏み込むと、ザザッとそれらの点が動いた。ゾワリ。
天井にも赤い光がいくつも。それらはまるでキミを見ているかのようで―――。

突如、一斉に落ちてきた!

重力に従って、縮まる距離。

キミはその赤い点が“一体なんであるか”、その事実に気づいたとき、背筋が凍る。

複眼だ。
タランチュラの複眼だった!!
ここは、タランチュラの巣だった。赤い点はやつらの複眼だったのだ!!!

赤い光点の数からして、巣にいるその数はおそらく30を下るまい。
体長1mを超える大蜘蛛を相手にするには自殺行為にしかならない数だった。

キミは、何も考えず逃げ出した。一目散に入ってきた扉へと駆ける!
手にしていたランタンももはや邪魔だと、奴らに向かって投げ捨て、全速力で走った。走った。走った。躓いて膝を擦りむこうが、痛みなど無視して脇目もふらずに走った!走った!走った!

扉。

間に合った!

キミは、駆け付けた勢いのまま思いっきり、その扉を開こうと取っ手を取って押した!

―――開かない。

さらに力を込めて、押した!!

―――開かない。

―――開かない!?

何故だ!! 
何故だ!!!?
何故だ!!?????
何故だ!!!!!!!!!!!!

理由は水圧だった。あの部屋には水が溢れかえっていたため、その水圧で向う側に再び入ることができなくなっていたのだ。

キミは、そんな理由を察する間もないまま、シュッ、と蜘蛛の糸が足に絡みつくのを感じた。
強い力で引っ張られる感触が全身を襲う!
キミはバランスを崩し、体の向きが反転、背後にいる“ヤツら”の方角へと強制的に体の向きが変わった。

―――絶望感。
キミを追ってきていた数は30どころではなかった。

タランチュラの大群は、あらゆる壁から天井から床から、8つある足を交互に一本一本動かし、キミに向かってすごい勢いで近づいてくる。
キミの足に糸を巻き付けたタランチュラは左右にある顎をガキンガキンと鳴らしながら、今夜のごちそうであるキミへと徐々に近づく。
もはや泣き叫ぶしかなかった。

1mを優に超える巨大な大蜘蛛との距離は、もう50cmも無くなっていた。
それは奴らの涎や体毛まで、詳しく見て取れる距離だ。
背後の堅い扉に追い詰められ、足も囚われ、逃げ場もない。希望もない。
そして、その大蜘蛛の姿、存在感がキミの視界をすべて覆い尽くした時、

「――――――――――――!!!!??」

キミは声にならない声を上げた。
キミは意識があるまま、四肢を、体を食べられていった。


~ DEAD END ~

→ さらに詳しく周りを調べる

いくら探しても、何の手掛かりも見つけることはできなかった。

―――本当に見落としはないのか?
―――どこかに何かが隠されていないのか?
―――もう一度、さっきのところを探すべきではないのか?
―――探し方は、本当に“コレ”でいいのか?
―――もう少し俯瞰的に見るべきではないのか?

キミは一生懸命、部屋の内部を慎重に調べていく。
ジリジリと焦りだけが募っていく。

水は既に胸の位置にまで迫ってきていた。
さらに増す水の勢い。もうあまり時間は残されていないだろう。
 
焦る気持ちを抑え、
キミは一刻も早く、ここからどうにかして脱出する方法を見つけなければならない!

選べ!
急げ!
もはや時間は無い!
 

選択せよ:どの扉を開ける?

→ 左の扉

→ 右の扉
 
→ もっと詳しく周りを見る
 
 

→ 右の扉

右の扉を開けた。
一瞬、何もない部屋の様に見えた。

違った。
そこは床が“無い”部屋だった。
覗きこむと床の部分が深い縦穴になっている様で、水は勢い良くその穴へと流れていった。
その深さは地獄へと続いていそうなほど深く見えた。底は見えなかった。

これで、水の影響はないと―――、
キミは安堵した。

しかし、キミが背を向けていた、その間のことだ。
静かに像の口が開く。
機械仕掛けのからくりだった。
キミが気づかないまま、そのからくりはキミに向かって1本の矢を放つ。

―――トスッ。
軽い衝撃だった。
致命傷ってほどでもない。

しかし、それで“十分”だった。

水の流れる勢いに加え、その衝撃は、キミを一歩前へと押し出すのに十分過ぎた。
キミは、深い穴へと投げ出された。
キミは、落ちる。
キミは、落ちる。
キミは、落ちる。
キミは、どこまでも落ちていく。

いつしかキミは、考えるのをやめた。


~ DROP END ~
  

プロフィール

HN:
調律師
性別:
非公開
自己紹介:
イソレット始めました。




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